陪審員が感染すれば裁判が頓挫する
本日、木星が魚座に入りました。5月でいったん牡羊座に抜けるので意外と短いスパンです。
未成年性的虐待で逮捕され、拘留施設の中で自殺したとされる大富豪ジェフリー・エプスタインの片腕とされ、その性犯罪に共謀した容疑で起訴されているギレーヌ・マックスウェル氏の裁判は米現地12月28日に17日目を迎えましたが、この日も陪審員の評決には至りませんでした。
Ghislaine Maxwell: jury deliberations resume in sex-trafficking trial https://t.co/CoprWwa13F
— Guardian US (@GuardianUS) December 28, 2021
陪審員はクリスマス休暇を挟んで5日間、約32時間の審議を行っています。
この裁判はニューヨークで行われていますが、裁判長のアリソン・ネイサン判事が現在ニューヨークを襲っているコロナ感染者の急増を懸念し、もし陪審員が感染すれば裁判が頓挫する恐れがあると警告しました。「パンデミックについて、我々はつい1週間前とは全く違う環境にいる」
評決が出なければ審議は29日まで続けられ、その後年末年始の休暇を挟むことになります。もしその間に陪審員の中で一人でも感染者が出れば、裁判に支障が出る可能性があります。
必要であれば大晦日まで審議を
ネイサン判事は「この裁判を完了させる我々の能力に危険が及んでいる」として、危機感を示しました。
陪審員に、17時までのところ18時まで審議時間を延長するよう要求しましたが、陪審員は「審議は進んでいる。我々はいいところまで達しているので、今日は17時に終了して明日9時に再開したいと思います」と伝えました。
さらにネイサン判事は陪審員を呼び出して、29日水曜日に評決が出ない場合、必要であれば大晦日の週末まで審議するよう伝えました。
「陪審員が評決を出すまで、審議を続ける計画を立てる事を考える時期だ」としています。
ちなみにアリソン・ネイサン判事はLGBTQ+の判事で、2009~2010年までオバマ大統領の特別補佐官を務めています。
6つの容疑と2つの偽証罪
マックウェル氏に問われている容疑は以下の6つです。
- カウント1
違法性行為を行うために未成年者を旅行に誘うことに共謀した罪(最高刑5年)
原告:ジェーン氏、キャロリン氏、アニー・ファーマー氏 - カウント2
違法な性行為を行うために未成年者を旅行に誘惑した罪(最高刑5年)
原告:ジェーン氏 - カウント3
犯罪的な性行為を行うために未成年者の移送に共謀した罪(最高刑5年)
原告:ジェーン氏、キャロリン氏、アニー・ファーマー氏 - カウント4
犯罪的な性行為を行うために未成年を移送した罪(最高刑10年)
原告:ジェーン氏 - カウント5
未成年者の性的人身売買を行うことに共謀した罪(最高刑5年)
原告:キャロリン氏、(バージニア氏?) - カウント6
未成年の性的人身売買(最高刑40年)
原告:キャロリン氏
6つの容疑はそれぞれ個別に審議されるため、有罪と無罪に分けられる可能性があります。全て有罪になった場合、最高で80年の実刑が下される可能性があると言われています。
マックスウェル氏の弁護団は、もし有罪になった場合は控訴する意向を示しています。
上の他に、後日裁判される2つの偽証罪があります。これはバージニア・ロバーツ・ジュフレ氏が提訴した民事訴訟における宣誓証言で、マックスウェル氏が虚偽の証言を行ったとして偽証罪に問われているものです。
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