ウクライナを扇動したビクトリア・ヌーランド国務次官補が退任――米国人ジャーナリスト殺害に関与か

ビクトリア・ヌーランド/U.S. Department of State, Public domain, via Wikimedia Commons

ウクライナ戦争の張本人ビクトリア・ヌーランドが退任

日本時間の昨晩、MetaのFacebookやインスタグラム等がダウンしたことで世界中で大騒ぎになっていて、まあタイミングからしてスーパーチューズデー絡みだと思うんですけどどうなんですかね。なにか企んでいたのか。

さてXにも投稿したのですが、バイデン政権の政治問題担当国務次官補ビクトリア・ヌーランド氏の退任が発表されました。

ヌーランド氏は米国で3番目に地位の高い外交官だという。しかし彼女はロシア/ウクライナ戦争の原因を作った事で、一部でディープ・ステート呼ばわりされています。

これまで当ブログで書いてきたように、ヌーランド氏はオバマ政権時に欧州・ユーラシア問題担当国務次官補だった当時、ジェイク・サリバン国家安全舗装顧問やジェフリー・パイアット在ウクライナ米国大使らと共に、ウクライナのマイダン革命を仕掛けてロシア側の怒りを買った。

それが現在のロシア/ウクライナ戦争につながったと思います。

なので、もしウクライナ戦争の経緯をヌーランドやサリバンの名前も出さずに論じる専門家がいるとしたら、その人は欧米に偏った偏見論者か、欧米のプロパガンダを広める忠実な犬だと思えてしまう。

というのもこれは陰謀論でも何でもなく、普通に検索すれば出てくるし、何ならウィキペディアにも書いてある事実なので調べればわかること。

ヌーランドはネオコン一族

ヌーランド氏は1990年代にモスクワで勤務し、その後NATO大使を経て、ヒラリー・クリントン国務長官の下で国務省報道官に就任しました。

ヌーランド氏の夫はネオコンの戦争タカ派であるロバート・ケイガン氏です。ケイガン氏はネオコン団体「新米国世紀プロジェクト」の創設者で、アメリカ政府に代わって世界中の政権交代を知的支援しているという。

また義理の姉キンバリー・ケイガン氏はロバートの弟フレッドと結婚し、戦争研究所を運営している、生粋のネオコン一族なのです。

2013年後半、親ロシアだったウクライナのヴィクトル・ヤヌコヴィッチ政権に対する抗議デモが勃発しましたが、それを主導したのが上記ヌーランド氏らロシア・タカ派と呼ばれる人たちです。

ウクライナの革命活動者達にクッキーを配るヌーランドの写真↓

ヌーランドが主導したマイダン革命

ヌーランド氏はカラー革命の方法に関する世界有数の専門家と言われている。

彼女をはじめとするネオコン・グローバリストのエリートたちは、戦争を起こし、国を不安定化させ、政権交代を行う事を得意とする。

その方法は、秘密裏に国に潜入し、スパイ活動を行い、友好的な外国関係者に報酬を与え、メディアのシナリオをコントロールすることです。

そのようにしてウクライナに仕掛けた抗議活動はやがてマイダン革命となっていき、ヤヌコヴィッチ政権が倒されて親米政権が誕生しました。

その後ヌーランド氏はトランプ政権になって国務省を退きましたが、2021年にバイデン政権が誕生すると、国務省ナンバー3の座に就いたのです。

こぼれ話ですが当時のヤヌコヴィッチ政権内にはエネルギー企業「ブリスマ」のオーナーであるミコラ・ズロチェフスキー会長がいた。

ヤヌコヴィッチ大統領という後ろ盾が失脚したことで、ブリスマはウクライナ検察に汚職を捜査されることになってしまう。

捜査からなんとか逃れるため、ブリスマはハンター・バイデンを雇った。↓

『バイデン暗躍?』2014年リークされた音声データが、米国によるウクライナのクーデターを示唆

2022年3月8日

CIAの援助

いずれにしろ、ウクライナのクーデターにより挑発されたロシアは、クリミアを併合して対抗した。

一方で米CIAは、クーデター以来ウクライナ国内に12カ所ものスパイ基地を建設し、ロシアを傍受してきたという。

さらにCIAはウクライナの情報機関を訓練し、影の戦争を進めてきた。それはトランプ政権になっても続けられていたとのことだ。↓

米CIA、ウクライナに12ものスパイ基地を作っていた――やっぱりロシアを挑発したのは米国だった

2024年2月27日

しかし欧米の助けを得ても、いまウクライナはロシアに対して劣勢に立たされている。東部アウディフカを占領され、ウクライナ軍は撤退を余儀なくされた。

ロシアによると、この戦争におけるウクライナの犠牲者は40万人以上だと言っている。

さらにバイデン政権によるウクライナへの600億ドル以上の支援法案は、共和党の反対に遭って下院でストップしたままです。

そして11月のアメリカ大統領選挙でバイデンの再選は厳しくなっている。

そんなネガティブな状況の中でロシア/ウクライナ戦争の原因を作ったヌーランド氏の退任は、何を物語るのか。

このタイミングでのヌーランド退任の理由

国務省はヌーランド氏の退任理由を述べていないが、報道によれば国務省内のナンバー2争いに敗れたためだと言っています。

国務省は2023年にウェンディ・シャーマン国務副長官が退任したことにより、彼女が7ヶ月間副長官代理を務めていたという。

そのままヌーランド氏が国務副長官のスポットに収まるのかと思いきや、カート・キャンベル氏が任命されてしまったことで退任に至ったとのことだ。

しかし保守系メディアThe Gateway Pundit(TGP)は、ウクライナの刑務所で亡くなった米国人ジャーナリストとの関わりを疑っている。

ブロガーでありジャーナリストの米国人ゴンサロ・リラ氏は、1月11日にウクライナのハリコフ刑務所でリンチされて亡くなった。

TGPはリラ氏の死について、ビクトリア・ヌーランド国務副長官代理がどのような役割を果たしたかを調べるため、米国務省に情報公開請求を行ったという。

ゴンサロ・リラとは

カリフォルニア生まれのチリ系アメリカ人のゴンザロ・リラ氏は作家・映画監督で、短編映画制作やゲームの脚本などを手がけていたという。また保守系サイトに寄稿などもしていたとか。

2010年にウクライナに移住し、現地の女性と結婚したと報じられています。当時ロシアとの国境に近いウクライナ第2の都市ハリコフに住んでいたとのこと。

2022年2月24日ロシアによるウクライナ侵攻後、リラ氏は積極的に紛争を取材し始め、ブログやコメントの大半をこの戦争に焦点を当て始めたことで注目を浴びた。

リラ氏はウクライナ国民を愛しており、すべては悲劇であるとしながらも、紛争はゼレンスキー政権とその西側支援者によって引き起こされたと主張したという。

そしてウクライナはロシアに勝つ見込みはないとし、失敗を予測した。

またウクライナを「民主主義国家」として描こうとする欧米メディアを批判し、ウクライナ政府に蔓延する汚職や腐敗を糾弾し、キエフ当局によって失踪させられたと主張するゼレンスキーの反対者たちのリストを公表したようだ。

3度の逮捕

2022年4月、リラ氏は突然投稿しなくなり、行方不明になったと国際的な話題になった。

その1週間後SNSに復活し、ウクライナの保安局(SBU)に拘束されていたと説明した。

リラ氏によれば無罪で釈放されたが、アカウントへのアクセスはブロックされ、ハリコフから出ないように言われたという。

2023年5月1日に再び逮捕された。ロシアのウクライナに対する武力侵略を正当化し、否定することを制限するウクライナの刑法第436条の2に関連する容疑でした。

最終的に保釈金を払って拘置所から釈放されたという。このとき彼は、拘留中に恐喝と身体的虐待を受けたと主張しました。

当時タッカー・カールソン氏とイーロン・マスク氏がリラ氏を擁護したことで、アメリカ国民の間で急速に注目されるようになったもよう。

しかし7月にバイクでハンガリーに亡命しようとしたことで再び逮捕されたようだ。

「今、私はウクライナから出て、ハンガリーに政治亡命をしようとしている。国境を越えて安全な場所に辿り着くか、キエフ政権によって姿を消されるか。」↓

刑務所で拷問を受けて死亡

2024年1月12日、リラ氏の父親ゴンサロ・リラ・シニア氏は、息子がウクライナの刑務所で55歳で死亡したと報告した。

妹への手紙には、「私は二重肺炎(両肺)、気胸、そして非常にひどい浮腫(体のむくみ)を患っていました。すべて10月中旬に始まったが、刑務所は無視した。12月22日の聴聞会で初めて肺炎を認められました。肺の浮腫の圧力を下げる手術を受けようとしていますが、そのために極度の息切れを起こし、最小限の活動、あるいは2分間話すだけでも気を失うほどです」と書かれていた。

「息子の死に方は受け入れられません。息子は拷問され、恐喝され、8カ月と11日間も隔離されていたのに、アメリカ大使館は息子を助けるために何もしてくれなかった。

この悲劇の責任は、独裁者ゼレンスキーと、老いぼれたアメリカ大統領ジョー・バイデンにある」とゴンサロの父親は書いている。

囚人を使って拷問

その前からツイッターXでリラ氏は、刑務所で拷問を受けたと主張していた。

彼の主張が事実なら、ウクライナは直接手を汚さず、囚人を使って拷問をしていたことになる。

シゾー刑務所に入ると、私は4つある独房のうち2つで、他の囚人たちから拷問を受けた。看守は決して囚人を殴らない。彼らは他の囚人に拷問を委託しているのだ。

ある囚人は実際に私に謝ってきた。彼は嘘をついていなかった。私は理解した。

最初の独房で肋骨にヒビが入ったけど、それほどひどくはなかった。一番ひどかったのは4番目の独房だった。

6月21日の午後1時から翌日の午後7時まで、30時間もの間、殴られ、睡眠不足になり、肩のところで腕がねじれ、全体的にひどく殴られた。

でもあるとき、2人の暴漢が私の頭を押さえつけ、爪楊枝で左目の白目を引っ掻いた。

このセッションの終了間際、暴漢の一人が私の胸を激しく何度も殴り、胸骨の真ん中に黄緑色の斑点が残った。

彼は部屋のボスに叱られた。というのも、彼は私に痣を残したからだ。

タッカー・カールソン氏

「ゴンサロ・リラ氏によると、彼の息子はウクライナの刑務所で55歳の若さで死亡した。ゴンサロ・リラはアメリカ市民だったが、バイデン政権は明らかに彼の投獄と拷問を支持していた。数週間前、我々は彼の父親に話を聞いたが、彼は息子が殺されると予言していた。」↓

ゴンサロ・リラとヌーランドの関係は

TGPはゴンサロ・リラの死について、ビクトリア・ヌーランド国務副長官代理がどのような役割を果たしたかを調べるため、米国務省に情報公開請求を行ったという。

2022年2月24日以降、アメリカ国務省とキエフのアメリカ大使館との間で、アメリカ市民ゴンサロ・リラに関してどのようなやり取りがあったのか?

具体的には、2022年2月24日以降、ビクトリア・ヌーランド国務副長官代行とブリジット・ブリンク駐キエフ米国大使の間で、米国籍のゴンサロ・リラに関してどのようなやり取りがあったのか?

2022年2月24日以降、米国連邦政府内、および米国連邦政府とウクライナ政府、特にウクライナ保安局SBUとの間で、米国市民ゴンサロ・リラに関してどのようなやりとりがありましたか?

そんなタイミングでの今回のビクトリア・ヌーランドの退任発表なのです。

まだ国務省から回答は得られていないというのも、何かキナ臭さは匂わないのか。

うっかりネオコンの狙いを暴露してしまう

アメリカをはじめとする世界各国は、ウクライナを支援するため莫大な金額を援助してきた。日本は1兆円も援助したという。

これまでの全ての国の援助を合わせると、合計1,780億ドル(約26兆6,500億円)になると言われている。

そんなに大金の支援を得ても、ウクライナは劣勢になっている。なぜこれだけの資金を援助されても負けそうなのか?

ビクトリア・ヌーランドは、ウクライナ援助におけるアメリカの狙いをうっかり漏らしてしまった。

ウクライナへの支出拡大についてヌーランドはこう言った。

私たちは、世界中の民主主義と自由を守るという、これまで私たちがしてきたことをするつもりです。

ところで、この資金の大部分は、武器を製造するためにアメリカに還流することを忘れてはならない。

やっぱりか――ネオコンの真の狙いそのものです。

つまりネオコンとはこういう人たちのこと。

「民主主義を守る」と言って戦争を起こし、それによって軍需産業が儲け、やがて株購入や寄付によって政治家やディープ・ステートの懐に入る。

だからウクライナを批判するゴンサロ・リラ氏のような存在は邪魔だった。人々は民主主義だと騙されていなければいけなかった。

彼は口を封じられたかもしれない。

ともかく、何も知らずに調べずに「ロシアは悪だー」「ウクライナ頑張れ-」とか良い人ぶって言う前に、情報を吟味することが重要です。

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