【一部会員専用】炎上『かみさまは小学5年生』の女の子が話題――神って自分で名乗るんだっけ?な件

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やっぱり出てきたか(笑)という話。
それを書く前にまず、2012年に海王星が魚座に入ったのだけど、海王星が発見されたのは1846年のことで、そのときも魚座にあった。海王星の公転周期(太陽系を1周するサイクル)は約165年なので、発見されてから一周して現在はまた魚座に戻った状態である。

海王星の発見と、もたらしたもの

海王星が発見された1800年台半ば以降というのは、いわゆる海王星っぽいものが流行り、それはある種の「オカルトムーヴメント」になった――精神世界・スピリチュアル・予言・テレパシー・宗教・神学・心理学やらの、いわば「ムー」の世界、つまり科学で証明できないものが脚光を浴びた。

これはその後、海王星が春分点を超えてもしばらく絶えることなく、つまり海王星が新たな世界みたいのを地上に持ち込んだ、という意味もあるだろう。フロイト、ブラヴァツキー夫人、シュタイナーなど、その世界に名を残す人材が出てきた時代である。そういやニコラ・テスラなんてのもいたか。いま考えると怪しいのもたくさんある。

で、すでに書いたように海王星は1周して魚座に戻っている。いかにもオカルト・サイキックな時代が再来するのかなと思いつつ、現在のところ、そのような流れが来ているようにはあまり思えない。

その代わりに海王星は、オレオレとか架空請求とかなりすまし等の「詐欺・騙し・嘘」といった流れを作っているようである。たぶんこれは冥王星が山羊座というのもあるだろう。

小学5年生のかみさま?

そんな中で、冒頭の「やっぱり出てきたか」の話。

『かみさまは小学5年生/サンマーク出版』という本が話題というのを知って、シンプルにそう思った。内容は読んでおらずタイトルだけの印象だが、やっぱ海王星魚座時代だなーと、ある意味で感慨深い。

だが、これが今ちょっとした物議を呼んでいるようだ。

この本の著者はすみれ氏という、11才(2018年11月現在)の女の子だそう。彼女は生まれる前の記憶がある、との触れ込みで「空の上で、神様をやってました」と言っているという。

 生まれたときからかみさまと話ができたこと。自分たち母子を見守ってくれている存在やオーラが見えていること。教えてもいないオーラやチャクラについて熟知していたこと等々――すみれちゃんは生まれながらにして、不思議な力があったのだという。

【出典元】神や天使と交信…全国で感動のトークショーする11才少女/NEWSポストセブン

なかなかのファンタジーな気が。

胡散臭さでネット炎上

断っておくけど別に神自体を否定するわけではないし、スピリチュアルも普通にあると思ってて。占星術ではそういう度数とかもある。いずれにしても神とか宗教とかって、純粋に求める人には必要なものだと思うし、必要のない人はスルーすればいいだけのことなので。

ただ物議になっているのは、この子の母親というのが絡んで、公演やらトークショーやら映画やら、って話にネット民が騒ぎ出していて。

もちろん称賛の声も多い。が、一方で「胡散臭さがすごい」「子供を利用して親がカネを稼いでる」「変な宗教みたいなの」「虐待じゃないの」「子供の素顔晒して親は平気なの」など波紋を呼んでいるのである。

自ら神と語るのはどうなの?

そんなわけで内容はわからないけど、この本のタイトルの「かみさまは小学5年生」って、本人が言っているのかライターが考えたのか出版社なのか不明だが、少なくとも近代になってから自ら神を名乗った人で、ろくな人がいない気がするのだが・・

まあ分け御霊という考え方は古来からあるし、そういえばむかし上杉謙信が「我こそ毘沙門天の化身なり」と言ったという伝説もある。もし本当に謙信が言ったとしても、それは自分や家臣たちを奮い立たせるものではなかっただろうか。というのもあの時代って、価値が金じゃなくて米だったから。神を名乗ったところで、さて儲かるのかっていうのがある。まあ米をたくさんもらえるのかもしれないけど(笑)。

それよりも普通に戦(いくさ)に駆り出されて、生きる死ぬがはるかに身近だった戦国時代において、それに対しての秩序やルールもないようなものだったと思うので、今よりも神仏にすがる気持ちや考え方って全然違ってたと思うんだけど。

だから良くも悪くも近代っていうのは、海王星が発見された頃にオカルトムーヴメントがあったおかげで、それを利用した様々なビジネスが生まれちゃった、っていう側面というか副産物もあるのではないかな。この子のケースがそれに当てはまるかどうかはわからないけど。

ちなみに占星術などの学術は神仏関係ないし、それよりはるか昔からあったので。

いずれにせよ、この件はとかく物議なんだけど、興味ある人は読んでみては。

※ネット情報の中に、この子と母親の生年月日(真偽不明)があったので一応見てみた。なかなかカオスなサンプルだった。(以下は会員専用)

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2023年4月1日
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