ファウチ博士とNIHコリンズ所長、専門家グループのコロナ対策を全力で潰そうとしていた――メール開示で明らかに

メール情報開示でファウチとコリンズの画策が明らかに

NIAID(米国立アレルギー感染症研究所)所長のアンソニー・ファウチ博士と、NIH(米国立衛生研究所)所長のフランシス・コリンズ所長のメールのやり取りが物議になっています。

新たに開示されたメールによると、ファウチ博士とコリンズ所長は、科学者や専門家達のグループによるコロナ対策案を全力で阻止しようと画策していたことが明らかになっています。

グレート・バリントン宣言

このコロナ対策案は「グレート・バリントン宣言」といい、COVID-19が身体的・精神的に与えるダメージについて重大な懸念を表すために提言されました。

この宣言は、感染症を専門とする疫学者=ハーバード大学医学部教授のマーティン・クルドルフ博士、オックスフォード大学教授のスネトラ・グプタ博士、スタンフォード大学医学部教授のジェイ・バタチャリヤ博士の3名が作成しています。

そしてこの宣言には15,386人の医学・公衆衛生学の科学者と、45,363人の開業医が署名しています。

「グレート・バリントン宣言」は、高齢者など身体的に弱い人を保護し、健康な人は通常通りの生活を取り戻すことができるように集中的な対策を呼びかけていました。

「COVID-19による死亡の危険性は、老人および病人と若い人では1,000倍以上の差があることがわかっている。実際、子供にとってCOVID-19はインフルエンザなど他の多くの害よりも危険度は低いのです。」

また「集団に免疫力がつけば全ての人の感染リスクは低下する」としており、リスクの低い人たちが会社に出社したり、バーやレストランで飲食したり、イベントやスポーツに出かけたりすることを認めています。

作成した3名をディスり、潰そうと

これについて、2020年10月8日にコリンズ所長からファウチ博士に送られたメールで「この3人のフリンジ(非主流派)疫学者の提言は、多くの注目を集めているらしい。そしてスタンフォードのノーベル賞受賞者マイク・リービットからの署名もある」と書いています。

そして「この根拠を、迅速かつ壊滅的な形で発表する必要がある」と、なんとか潰したい意向を示しています。

これに対してファウチ博士はWiredに掲載された論説を添付し、同じく集団免疫がパンデミックを阻止するという概念に反論しています。

彼らは嘘をつき、プロパガンダをした

このメールが明らかになり、「グレート・バリントン宣言」の提言者の一人、スタンフォード大学のバタチャリヤ博士は以下のようにツイートしています。

むしろファウチとコリンズは、マーティン・クルドルフ博士とスネトラ・グプタ博士と私と、そしてグレート・バリントン宣言に賛同した人たちを中傷することにしたのです。

彼らはそこに含まれる考えについて嘘をつき、私たちに対抗するプロパガンダキャンペーンを組織したのです。

では、なぜファウチとコリンズは誠実な科学的議論でなく、嘘と人格攻撃をするのだろう?全部はわかりませんが、答えの一つはもう一つのパズルにあります。――ロックダウンが貧しい人たちや弱い立場の人たちに与える壊滅的な影響に対する彼らの盲目っぷりです。

コリンズの辞任の理由

ちなみにコリンズ所長は2021年末で辞任を発表していますが、その理由については述べませんでした。

それについて以前ここで取り上げましたが、コリンズ所長は武漢研究所でのウィルスの機能獲得研究に資金は提供していないと述べていました。

しかし情報公開法によって開示された文書により、2014年からエコヘルス・アライアンスを通じて武漢研究所の機能獲得研究資金提供していた証拠が明らかになっています。

これが公開された1ヶ月後に辞任を発表しているのです。

米国立衛生研究所フランシス・コリンズ所長が辞任を発表、このタイミングでなぜ?

2021年10月10日

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