謎の自殺
7月10日、未成年女性への買春容疑で起訴されていたアメリカの富豪ジェフリー・エプスタイン被告が、ニューヨーク州の拘置所内で首を吊って自殺したと発表され、大騒ぎになっている。
Jeffrey Epstein’s apparent suicide in federal custody provokes skepticism among online conspiracy theorists as well as some officials who question how he could have killed himself in a highly secured part of the prison. https://t.co/OI3mKoO4X0
— The Associated Press (@AP) August 10, 2019
これ、なかなか闇が深そうだけど。
司法取引で減刑に
エプスタイン氏はヘッジファンドで財を成したと言われているが、その経歴には謎が多いみたいだ。
2000年代前半に、フロリダ州の邸宅で未成年の少女にお金を払ってマッサージ(性的なサービス)をさせていたとして、2008年に18ヶ月の禁固刑の有罪判決を受けている。
ただしこのときは、司法取引によって減刑されている。連邦裁判を免れたうえ、たった13ヶ月の外出可能な禁固刑で済んだ。
この司法取引で検察側の担当だったのは、後にアメリカ労働長官になるアレクサンダー・アコスタ氏だった。しかしアコスタ氏は、この時の司法取引が「甘い」と最近になって問題視され、非難を浴びて今年7月に辞任に追い込まれた。
さらにエプスタイン氏は、この他にも複数の女性から民事で訴えられており、そのたびに示談で和解していた。
2019年再び逮捕
2019年7月6日、エプスタイン氏はパリからプライベートジェットで帰国した際に、空港で逮捕された。
これは2018年にマイアミ・ヘラルド紙が、上記の司法取引を追求したことがきっかけだった。実際には30名以上の被害女性がいたにも関わらず、連邦裁判を回避していたことが明るみになった。
エプスタイン氏は当時、強力な弁護団を雇っており、その中にはビル・クリントン政権時代に独立検察官を務めたケネス・スター氏も含まれる。
波紋を呼ぶ「ブラック・ブック」
そのエプスタイン氏が自殺と報じられたことで、大変な問題になっている。
というのも「ブラック・ブック」と呼ばれる、エプスタイン氏の元執事の手帳が流出したことで、大スキャンダルに発展するかもしれない。そのブラック・ブックの中には交流があったと見られる、そうそうたるVIPたちの名前が並んでいるからだ。
トランプ大統領、ハリウッド俳優のアレック・ボールドウィン、金融界の大立者のデイヴィッド・ロックフェラー、イスラエルのエフード・バラク元首相、大富豪ジョージ・ソロスの甥などの名前がズラリ。「マッサージ」の項にはマッサージ嬢とみられる連絡先もある。その意味するところは憶測の域を出ないが、この元執事は数年前に病死した。
アレック・ボールドウィンってジャスティン・ビーバーと結婚したヘイリー・ボールドウィンの叔父だっけ。
ちなみにブラック・ブックは検索すると出てくるが、上記の他にもナオミ・キャンベル、英アンドリュー王子、ウッディー・アレン、ビル・クリントン、ヒラリー・クリントン、エド・ケネディ上院議員、ケビン・スペイシー、ダスティン・ホフマン、ミック・ジャガーなど、多くの有名人・要人の名前が掲載されており、中には政財界や国家レベルのVIPの名前もあるという。
※もちろんブラック・ブックに名前があったとしても、単なるお知り合いだけの可能性もある。
陰謀疑惑?
いずれにしても出てくる名前があまりにVIPなため、エプスタイン氏の自殺について疑問視する声も出ている。
ニューヨークのビル・デブラシオ市長は、エプスティーン被告の急死について「あまりに都合が良すぎる」と述べ、経緯の徹底調査を求めた。
「彼は何を知っていたのか。我々はそれが知りたい」と、市長は遊説先のアイオワ州で記者団に話した。市長は2020年米大統領選に民主党から出馬している。
「その違法な活動に、ほかに何人の百万長者や億万長者が関わっていたのか。その情報は、ジェフリー・エプスティーンと一緒に死んだわけではない。捜査が必要だ」
「いったいぜんたい、どうして特別保護下に置かれていなかったんだ? いったい何が起きているんだ? 十分な答えが必要だ」
ネットでは「口封じのための他殺」説まで出ているが、果たしてどうなんだろ。
2度目の自殺だった
エプスタイン氏は2週間前の7月23日にも、勾留施設で自殺を図ったとして、昏睡状態で病院に運ばれていた。これについて本人は「何も覚えていない」と語っていたという。
この後、自殺の恐れがあるとして監視下に置かれていたが、自殺したと見られる10日は、監視が解かれていたという情報もある。また、死ぬ数時間前に弁護士と接見していたようだ。
FBIは、エプスタイン氏逮捕後にマンハッタンの自宅を捜索した際、多量の証拠物を押収したと言われており、今後の捜査が注目される。
ジェフリー・エプスタイン氏のホロスコープ
出ました1953年生まれって感じ。
この世代は某会社の件でも書いたけど、今ちょっといろいろ問題起こりがちかも。
やはりこの世代が問題起きると、騒ぎが度を超える。
それよりも、かなりカオスな生まれだ。
大勢の他者を巻き込んで、犠牲も生むが自分も犠牲になる可能性もある。成功はしても落ちる可能性を秘めてる。
いずれにしても堅実な人生にはなりにくかったと思うけど。
米国内だけじゃなく海外の要人も巻き込んでいるので、今後の捜査の成り行きが注目される。
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