億万長者が関係か、エプスタイン裁判
今週末に計画されていたワシントンDCでの「トランス復讐の日」というLGBTQ抗議活動は、批判を浴びて中止になったようです。ただ別の抗議活動が全米各地で行われるもよう。
さてトランプ起訴の話題が続いておりましたが、久々にジェフリー・エプスタイン関連の話題が出ているので取り上げておきます。
昨年末、米領ヴァージン諸島が大手銀行JPモルガン・チェースを提訴しました。ヴァージン諸島にはエプスタインの島「リトル・セント・ジェームズ島(通称ロ○コン島)」があり、そこでも性犯罪が行われていたと言われています。
現地2022年12月28日にマンハッタンの連邦裁判所に提出された訴状によると、同銀行がエプスタインの性犯罪を見て見ぬふりをして取引を続け、被害者への買春代の送金を手伝っていたなどとして、エプスタインの性的人身売買や虐待を助長したと訴えています。
そしてウォール・ストリート・ジャーナルによると、この裁判で、Googleの共同創業者など億万長者たちに召喚状が発行されたという。
Breaking: Subpoenas were issued to Sergey Brin, Thomas Pritzker, Mortimer Zuckerman and Michael Ovitz in a lawsuit over JPMorgan's ties to Jeffrey Epstein https://t.co/kYU27pxKP2
— The Wall Street Journal (@WSJ) March 31, 2023
ヴァージン諸島司法長官が謎の解雇
実はこの提訴の3日後に、訴えたヴァージン諸島のデニス・ジョージ司法長官が解雇されるという不可解な事が起こっています。
ヴァージン諸島のアルバート・ブライアン・ジュニア知事は、ジョージ司法長官の突然の解雇について明確な理由を述べていません。
しかも、ジョー・バイデン大統領がヴァージン諸島を訪問したのと同じタイミングで解雇されたため、物議を呼びました。
結局、ジョージ司法長官の解雇の経緯はよくわかっていませんが、いかにも陰謀好きさんたちが飛びつきそうな話ではあります。
U.S Virgin Islands AG Fired during Biden Visit after Vowing to Expose Epstein’s Powerful Friendshttps://t.co/AcI1AKmSVj
— Slay News (@Slay_News_) January 2, 2023
召喚状の4人
それはともあれ裁判は継続中であり、
- Google共同創業者のセルゲイ・ブリン氏(推定資産856億ドル)
- ハイアットホテル執行会長のトーマス・プリッツカー氏(〃53億ドル)
- 不動産投資家のモート・ザッカーマン氏(〃23億ドル)
- 元ディズニー幹部のマイケル・オヴィッツ氏
などの富豪達に召喚状が発効されたという。 報道によると、エプスタインとJPモルガンに関連するあらゆる通信と文書を求めているとのこと。
彼らがなぜ対象になったのか、現時点でその理由はわかっていないようです。
また裁判では、JPモルガンの会長兼最高経営責任者ジェイミー・ダイモン氏が、15年間銀行取引をしていたエプスタインとの関係について宣誓証言する予定になっています。
米バージン諸島側は「ジェイミー・ダイモンは、億万長者の顧客(エプスタイン)が性犯罪者であることを2008年に知っていた」と主張しているという。
しかしJPモルガンは、この訴訟の却下を求めています。
JPモルガンとジェス・ステイリー
これとは別に関連情報として、JPモルガンは当時エプスタインと親密だった同行元幹部のジェス・ステイリー氏を訴えています。
同行はエプスタインに協力したことを否定し、おそらくステイリー氏に責任をなすりつけようとしていると言われています。
確かにステイリー氏は、JPモルガン在職当時にエプスタインと1000通以上のメールを交換し、その中には若い女性の写真や、「白雪姫」などの隠語を使って会話していた事がわかっています。
いいおっさんでしょうに白雪姫って・・・。
ステイリー氏は2015年にバークレイズ銀行のCEOに就任しましたが、2021年にこのメールが発覚して退社しています。
3月にマンハッタン連邦地裁で行われた公聴会で、米バージン諸島のミミ・リュウ弁護士は「ステイリーは知っていたし、ダイモンも知っていたし、JPモルガン・チェースも知っていた」と主張しています。
そしてエプスタインが行った現金送金や電信送金の中には、複数の女性に支払った数十万ドルという、疑わしいと指摘されるべきものがあったという。
実名入り裁判文書が公開予定
すでにエプスタインの性犯罪が始まってから半世紀近くが経過しており、そのスタートは1985年にさかのぼると言われています。
その間の訴訟、起訴、スキャンダルの渦は何十年も続いていますが、未だに彼の性犯罪に関わった有名人の名前はウワサレベルに過ぎません。
しかし、彼に関わった人物の実名が入った裁判資料の公開が近づいていると言われています。
文書にはエプスタインのスタッフ数十名、目撃者十数名、エプスタインの関係者が二十数名、そして被害者とされる十数名が含まれているという。
また加害容疑者が十数名、重大な不正行為で告発された個人十数名、および法執行官と検察官、など167人の実名が入っているという。
公開を待ちたいとともに、変な横やりが入らないよう願いたいです。
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